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- 作者: よしもとばなな
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2004/01/30
- メディア: 単行本
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「その1」を読んでいたので惰性で読んでみた。
と言っても、ほとんど「その1」の内容忘れてるし・・・。
同時期に出た「ハゴロモ」とごっちゃになってるし・・・。
その2は雫石が都会の環境と折り合いをつけていく過程を綴っている。
なので、ひたすら雫石の心の動きを追っていく。
内容は副題どおり「痛み、失われたものの影、そして魔法」という感じ。
内省的な物語は結構好きなんだけれど、
もう少し表現に魅力がないと読むのが辛い。
「その1」でも思ったんだけど、ばななちゃんの表現は雑なんだよな。
会話の中にSMAPの「世界に一つだけの花」が出てくるのも嫌だし、
「取り戻せると思ったら大間違い、というようなものが」とか
「私は大感激してしまった」とか。
「大感激」ってその「大」の部分を言葉で表現するのが作家じゃないのかなぁ?
いい雰囲気の文章の間にガクンと質の落ちる文章表現が混じっているので、
本当にガックリしてしまう。
それでも「その1」よりは好きかな。
「その6」くらいまで続くらしいので、一応チェックはしていく予定。