ファミリー レストラン

ファミリー レストラン

2度の離婚3度の結婚を通して家族のあり方を考えている母・和美とその娘・公子。
三度目の夫の甥も加わり、継ぎ接ぎの家族が本当の家族の意味を問う物語。

他人と生きることは難しい。
だけど、人は人と人とのつながりを信じずにはいられない。
人は自分の人生を諦めることはできない。
そんな温かなメッセージがこめられている。

著者の前川さんは人間が好きなのだなぁと思う。
基本的に人と人とは肯定的な感情でつながっていると信じている人なのかな。
以前「ネイバーズ・ホーム・サービス」を読んだときもそんな風に思った。
彼女の書く物語の根底には人間に対する愛情のようなものが流れている。
ちょっとくどいところもあるけどね・・・。