橋本サトが働くネイバーズ・ホーム・サービスは家庭内の雑用のお手伝いの小さな会社。
会社の同僚は家族のような存在だ。
生真面目で、人に心を開くのがちょっと苦手なサトが
さまざまな顧客との仕事を通してのかかわりからそれぞれの生活を垣間見ることになる。

以前、書評系のサイトで薦められていた前川麻子
ダヴィンチに新刊としてこの本が紹介されていて、気になって読んでみた。
どこにでもいる平凡な人も少しずつ平凡でない部分を持っている。
そういう部分とかかわっていくことで、自己のあり方を考え成長していく主人公の女性にとても好感が持てる。
大きな事件が起こるわけではないのだが、人間がとても魅力的にかかれているので一気に読んでしまった。
ほんわかと暖かくなるようなラストも良かった。

他の著書も読んでみたい作家さん。