自由恋愛 (中公文庫)

自由恋愛 (中公文庫)

生涯にただひとつだけほしいと願ったもの。
それは 友達の夫 〜帯より〜

大正時代の空気がうまく表現されている。
新しい時代に浮かれ、少しでもモダンであろうとしつつも、古い習慣から抜けきれない男と女の切なさも漂ってくる。

後半になって、恋愛ものというよりも,母親の呪縛から逃れられなかった女の物語のような部分が多くなって、
どちらも中途半端な感じがした。
主人公の一人のとった行動がちょっと理解しがたいし、説明不足な感じもする。
評価はまぁまぁかな。