[2005読了本][エッセイ][内田樹][春日武彦]

内田樹氏と春日武彦氏。以前から読まなければならないと思っていた二人の対談本。一石二鳥だ!と大喜びで読んだんだけれど、4分の3くらいは内田先生が語っていて春日先生は相槌だけって感じ。これじゃあ、春日先生の本は別に読まなくちゃいけないなぁ。

前置きはそのくらいにして。
世代論の無意味さ、「自分探し」の功罪、人間は分かり合えない、まず体に訊く、というあたりは私がなんとなく感じていたことを言語化してもらえてすっきりした。そう、人は世代でくくられてしまうほど無個性ではないし、「探して」見つかるような単純な自分というものも持っていない。だからそんなに簡単に分かり合えっこないんだけれども、体全体(もちろん脳も含む)でわかってしまうという能力も持っているんだ。ビバ、人間!