殺人マニア宣言 (ちくま文庫)

殺人マニア宣言 (ちくま文庫)

どうして自分が猟奇・連続殺人事件に惹かれるのかなんとなくわかった気がする。ほとんどの人には超えられない一線を超えてしまった人間の心の中を覗きたいという下世話な気持ちがあるのだ。いくら覗きこんでも理解できるものではないし、理解できないことを理解してますます恐ろしさを感じるだけなのだけれど・・・。

で、この本自体は私が読みたかった内容とはちょっと違う。あちこちに書いたものの寄せ集めらしく雑多な印象だし、殺人現場を巡るツアーみたいなのにはあまり興味がもてない。どちらかというと「FBI心理分析官―異常殺人者たちの素顔に迫る衝撃の手記 (ハヤカワ文庫NF)」的な事件についての概要と分析ぽいものが読みたい。コリン・ウィルソンやジョン・ダニングの実録ものを読んだほうがいいかな。でもその前に、もうちょっと爽やかなのを読んでお口直しをしたほうがいいかもしれない(笑)。