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アマゾンの秘密──世界最大のネット書店はいかに日本で成功したか

「アマゾン・ドット・コムの光と影」とは違って、今度はアマゾンジャパンの立ち上げにかかわった人が書いたもの。タイトルの「アマゾンの秘密」はちょっと大げさかなと思うものの、興味深く読めた。もうちょっとあいだに劇的な危機的状況なんかが盛り込まれると、プロジェクトＸって感じ。

カスタマーレビューについての部分は著者が実際に担当していたからか特に臨場感があって面白かった。キャンペーンをやる時のねらいなんかもわかったし。アマゾンのマーケティングは独特だというあたりも（それが顧客中心主義から来るものなんだけど）興味深かった。ちょっとお勉強になる本でした。

しかし、アマゾンの徹底した秘密主義が株価変動に対する予防策というだけなのか、他に何かあるのかはまだ謎だ。アメリカのアマゾンについて書いた本も読もうかなぁ。