翻訳家じゃなくてカレー屋になるはずだった

翻訳家じゃなくてカレー屋になるはずだった

翻訳家金原瑞人氏のエッセイ。翻訳家になった経緯、青春時代の思い出、世界文学との出会い、対談など盛りだくさん。金原氏に興味のある人にはお薦めかな。私はご本人より翻訳家という職業に興味があったから、ご本人の思い出話はちょっと読み飛ばしちゃった。
英語と日本語の相違(一人称がひとつしかない英語と複数ある日本語、終助詞の有無など)の話はとても面白かった。やっぱり日本語というのはとても豊かな言語だなと思う。日本語を自由に操れるというのは(いや、私はちょっと不自由かもしれないんだけど)、何ものにも変えがたいくらい素敵なことだ。
金原さん、タイトルをつけるセンスがないと仰っていたけど、このタイトルはとってもいいじゃないですか。やっぱりこれも編集者がつけたのかしら?装丁も良いよね。

近頃、翻訳物、ましてや児童書なんて全然読んでないなぁ。今年は少しくらい読めるかしら。読みたいのはフランチェスカ・リアブロック「ウィーツィ・バットシリーズ1〜5」とダンローズの「ティモレオン」、ベン・オクリ「満たされぬ道」。
ウィーツィ・バット―ウィーツィ・バットブックス〈1〉 (創元コンテンポラリ)ティモレオン―センチメンタル・ジャーニー満たされぬ道〈上〉 (新しい「世界文学」シリーズ)満たされぬ道〈下〉 (新しい「世界文学」シリーズ)