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- 作者: 唐沢俊一,村崎百郎
- 出版社/メーカー: アスペクト
- 発売日: 2001/11
- メディア: 単行本
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シリーズ一冊目。2000年7月から一年分の対談が収録されている。この一年間に起こった主な事件というと雪印食中毒事件、17歳がおこした殺人事件が多数、ルーシーブラックマンさん失踪事件、世田谷一家四人殺害事件、池田小殺傷事件、台東区女子大生殺傷事件(レッサーパンダ男)など。
この本の冒頭に「まえがきという名の警告」としてこう書いてある。
「本書を読んでその内容を心から楽しめた連中は善人ではなく鬼畜である」
心から楽しめた上に、今まで読んだどんな社会時評よりも、自分の心にしっくりくる社会時評だと思いました。はい、鬼畜です。スミマセン。
「他人の不幸を他人事みたいに思えないと、こんな世の中、太く生きていけないっつーの」
「こんだけたくさんの人が不幸な目に遭ってんだから、それ全部に同情してたらとても生きてはいけないからね」
「責任能力があろうがなかろうが、犯した罪は変わらないんだからねぇ」
「肉体は精神の責任を取るべきだとオレは思うんだよ。どんな病気を持っている人間でもね」
このあたりは至極真っ当だと思うけれどもね。