ネルソンさん、あなたは人を殺しましたか?

「ネルソンさん、あなたは人を殺しましたか?」 (シリーズ・子どもたちの未来のために)

「ネルソンさん、あなたは人を殺しましたか?」 (シリーズ・子どもたちの未来のために)

ブッククラブを頼んでいる本屋さんからの通信で知った本。前回のブッククラブの本、「ここが家だーベン・シャーンの第5福竜丸」から繋がる本として紹介されていました。図書館に行った時、赤い表紙がすぐに目に入ったので借りてきた。
この本を借りようと思っていったのではないけれど、今まで何度も見ている棚にずっとあったであろうこの本。この通信がなければ、これからも気がつかずに通り過ぎていたんだなと思うと、不思議な気持ち。人との出会いも本との出合いも大切にしなくちゃいけないなぁ。

著者はベトナム戦争を戦った元兵士で、戦争後、ホームレスになり精神を病むという辛い状況から、あるきっかけで立ち直り、今はアメリカや日本で戦争体験を語って回っている。

大義名分を振りかざしても、やっぱり戦争では何も解決しない。暴力、死、悲しみ、憎しみ・・・負の連鎖ばかりなのだということが、実際に体験した人の語りかけからは伝わってくる。そして日本国憲法の9条がいかに優れたものであるか、とてもよく理解できると思う。どんな理由があっても戦争はしてはいけないのだ。強く強くそう思う。そのことを絶対に忘れてはいけない。