カラスヤサトシ

カラスヤサトシ (アフタヌーンKC)

カラスヤサトシ

• カラスヤ サトシ
• 講談社
• 590円

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書評/サブカルチャー

最近、「私立轟高校図書委員会」とか「機動戦士ガンダムさん」などの４コママンガを読む機会があって、なかなか面白いものだなぁと思っていたところに「本が好き！」からこの献本。タイミング良し！おまけに久しぶりに熱を出してぐだぐだの日がやってきたので、これ幸いと思って読んだ。

絵は小学生が描くようなような濃くてごちゃごちゃした線で描かれている。おまけにページの端にはパラパラマンガが描いてあり、本当に小学生が落書きしたノートみたい。おまけに書かれている内容も小学生男子の生活のような内容で、ガシャポンの仮面○イダーで本気で遊び、布団のシーツをかぶって鏡の前でお化けダンスをしたりする。しかも一人で！しかし、その小学生はお酒も飲むし、社会人をやっていたこともある漫画家、れっきとした３０代男性「カラスヤサトシ」なのだ！

こうして書くとタダのキモメンなんだけど、いや、たぶん実物もほんとにキモメンだと思うけど、それがものすごく面白い。オタクや非モテネタのマンガや文章はあちこちで見かけるし、「あるある！」なんてことも思うけれど、この「カラスヤサトシ」の生活は「あるある！」を通り越して「えｰ、そんなこと絶対しないよ！」とびっくりしてしまうレベルに達していて、すごく面白い。しかも「カラスヤサトシ」本人はそれを「あるあるネタ」だと思って描いていて、その勘違い加減がまた面白いのだ。

一冊にそんなネタがぎっしり詰め込まれているのでかなりお得な感じで、良くこれだけ面白いネタがあるなと感心もする。すでに２巻が出ているらしいので、要チェック！