子どもにいちばん教えたいこと
- 作者: レイフエスキス,菅靖彦
- 出版社/メーカー: 草思社
- 発売日: 2007/11/23
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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ロサンゼルスの貧しい移民家庭の子供たちばかりが通う小学校で5年生のクラスを受け持ち、名門大学に進学、医者、科学者を輩出している先生の話。
「本が好き」で高評価だったので読んだんだけど、これはすごい!これほどオリジナルな教育プログラムをこの先生が何年もかけて作り上げ実践してきたということがすごい。聖職者というのはこの人にこそふさわしい言葉だろう。評価され賞をとってもこの先生はいまだにおなじ小学校で小学5年生を教えている。運のいい偶然から有名になり教師を辞めてしまい、何とかメソッドとかいって本を書いたりそれらしいことを語ったりあちこちの商品の監修をしたりという教育者がめちゃくちゃ胡散臭く見えてしまう。
アメリカでも日本でもこれだけのことをできる人は他にいないだろうけど、こどもを教育する立場にある人はこんな教育をしている人がいる、こんな教育が有効だということを知っておいて欲しいと思う。もちろん私も含めて。こどもの可能性の芽を摘むのも育てるのも大人なんだということは肝に銘じておかなければならないし。
この本は理想の教育を項目ごとに語った実用書のような体裁だけど、もっと泥臭い部分のノンフィクションでも読みたいなと思った。