殺人現場を歩く2

殺人現場を歩く2 undercurrent

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1に比べると取り上げられている事件の印象が薄いものが多い。その印象とは反対に、犯行の動機等が部外者には全く理解できなかったり非常に短絡的だったりというような、得体の知れない不気味さを感じた。未知のものに対する恐怖なのかな。マスコミ的には「闇が深い」とでも表現するのかな。

この本の著者と写真家の見ている風景はとても近い感じがする。文章と写真のコラボレーションにもいろいろなタイプがあると思うけど、これは二人がとても近いものの見方をしている感じがする。それは二人が本質的に似ているのか、意図的に近づけているのか分からないんだけど、写真と文章の間に齟齬がない感じがした。