Q&A

Q&A

これからあなたに幾つかの質問をします。
ここで話したことが外に出ることはありません――。

Q&Aという形式の会話文だけで構成された小説。
こういう形の小説は読んだことがないので新鮮で面白かった。

そして、事件の真相がQに答える人物の一側面からしか語られないために全体像が見えず、
なんともいえない不穏な空気を醸し出している。
全体像が把握できない、この登場人物たちの不安な心境をそのまま表したよう。
とにかく背筋が寒くなるような怖さを感じる。

後半になると、Qに答える人物自体もどことなくおかしい。
経験したことと妄想とがごちゃ混ぜになり、どんどんどんよじれていく。
面白いけれど、このあたりからちょっと失速した感じ。

そしてラストは!?
ま、ラストが弱いのはいつものことだから・・・。(笑)

トータルするとかなり楽しめました。
ほとんど一気読み!