チルドレン

チルドレン

この小説を読んで面白くなかったと言う人はあまりいないんじゃないかな。
そんなこと言ったら、ひとでなし呼ばわりされそうだ。
なんてことを思うくらい上手く書けてるなぁと思う。

登場人物は「陣内」を筆頭に、みな個性的で温かい。
温かい登場人物ばかりだとあざとさや嘘っぽさを感じてしまうものだけれど
そんなことを感じさせないくらい上手く書けている。
一話一話には笑いと日常の謎系ミステリーの要素を取り入れつつ、
長編として読むと友達や親子関係が大きなテーマだったりする。
そのバランス感覚、さじ加減は絶妙だ。

しかし、ちょっと優等生過ぎるんだよなぁ・・・。
私の個人的な好みとしてはもう一癖欲しい感じ。