僕の双子の妹たち

僕の双子の妹たち

両親の突然の死。
残された僕と双子の妹たち。そして祖父。
「家族」と「時間」と「再生」の物語。

両親が事故でなくなったということ以外、特に大きなことは起こらない。
主人公である僕はちょっと頼りない青年だし双子の妹たちも女の子達。
そんな「僕と双子の妹たち」が戸惑いながらも日常を普通程度に一生懸命過ごしていく。
祖父の作る料理を囲む夕食と時が彼らの心を癒していく。

章が細かく区切られていて読みやすい。
登場人物はみな普通で嫌な部分も持っているけれど同じだけやさしい部分を持っているのが心地よい。
そして何よりも祖父の果たす役割(料理も含めて)が素敵。

感想がまとまらない。
とにかく好き。
珍しく読み終わりたくないと思った本。

白石さんのエッセイは読んだことがあったんだけど、小説は初めて。
他のも読んでみたいな。
もともとは詩人なのね。どんな詩を書くんだろう?