私らしくあの場所へ
「FRaU」「Style」「ViVi」「VoCE」「with」連載リレー企画から誕生 「日産マーチ」とのコラボレーションで人気集中の雑誌連載から生まれた女性のための、美しく切なく心に響く1冊。読んでうるおう、心の「美容液」 響くエンジン音。行き先を決め、ハンドルを握っているのは“私” 「恋」から「愛」にシフトできない、不器用でチャーミングで我がままなすべての女性へ
内容紹介にあるような企画もの。まぁ、そういう感じ。写真やモデルと作家の往復書簡、CD、特製しおりひもがついて1600円だからまずまずのお値打ち品かも。でも小説だけを読みたいならちょっと物足りないかな。テーマがかなり絞られているから(「恋愛」と「ドライブ」が必須)、似たり寄ったりの内容になるのはしょうがないのかもしれない。
「ふたり」角田光代
二人でいることを選ぶことは、自由より不自由な時間を選ぶこと。でもその不自由がとてもいとおしかったことに気づく。そうそう、そうだよね。
「ゆうれいトンネル」大道珠貴
うーん。なんかよくわからん。流れに逆らわず自分を預けることの快適さ?
「風になびく青い風船」谷村志穂
憧れのパリで自分の居場所を見つける佐枝子。パリと犬と佐枝子の関係がとても良かったのに、無理やりオチを作ったのがもったいない。
「たとえ恋は終わっても」野中柊
「二人で過ごした時間は忘れきれない忘れ物」。時間が経てばそれが宝物になるのよね。
「BORDER」有吉玉青
何かをきっかけにすれば自分は変わることができる。そんな風に思うことは良くあるけれど、人はそんなに簡単に変われない。自分自身で変わらなければ。
「遠ざかる夜」島本理生
あることをきっかけに私を愛していたはずの男が自分自身しか愛せない男だと理解してしまう。あいかわらず、会話文が硬いなぁ。理生ちゃんは普段こんな話し方をするのかしら?
どれもあまり印象に残らなかった。多分3日くらいで忘れてるでしょう・・・。この中では野中柊さんのが一番良かったかな。