世田谷一家殺人事件 侵入者たちの告白

世田谷一家殺人事件―侵入者たちの告白

世田谷一家殺人事件―侵入者たちの告白

2000年12月30日深夜に発生した世田谷一家殺害事件。いったい誰が、何の目的であの残虐な事件を引き起こしたのか? 発生以来事件を追い続けた著者が、決定的証拠をもとに実行犯を特定した衝撃の一冊。

うーん・・・。これが本当なら「衝撃的スクープ」なんだろうけど、全面的には信じられない内容だと思う。著者のはしゃぎっぷりを感じさせる筆致が胡散臭い。スクープに実際の力があれば、著者がここまで自分をアピールすることなんてないはずだ。
そうはいっても、アジア系外国人の不法滞在者が作っている犯罪集団「クリミナルグループ」というようなものは実際にあると思われるし、その行動の根底に「反日」という感情があることも確かなんだろう。そして警察の対応が後手後手に廻っているのも、それが警察機構の役人気質によるところが大きいというのも事実だと思う。日本の治安が確実に悪くなっているということは紛れもない事実なのだ。
「信じて参考にするべき部分」と「信じるに値しない部分」とが混ざった本だと思われるので、そこら辺に注意して読んでおけばいいかなという本。別にお勧めはしません。