家族は孤独でできている

家族は孤独でできている

お菓子やレトルト食品で生きる子どもたち、孤独をヨン様で埋める主婦、子どもを愛せない父親、キャリア娘と専業母の愛憎葛藤…。「家族する」ことがプレッシャーである現代の、現実と病理を見つめ、希望を探るルポ。

「家族」とか「セックス」とかいうテーマには興味がある。要するにもっとも身近な人との関係について興味があるのかな。「家族」というものが住宅関連のCMのようなあたたかさのイメージでもって語られることは近頃では少ないと思うけれど、自分の中にはそれを理解しつつも、あたたかいものであって欲しいという気持ちがある。だからどうすれば「あたたかい」家庭を作れるのかと考えたりしながら、こういった本を読む。結果、「あたたかい」家庭、家族なんていうものは幻想なんだなという気持ちにさせられる。ひとりひとり、家庭や家族に対して持つ「あたたかさ」のイメージも違うし。何がどうなれば「あたたかい」家庭、家族なのか、結局わからないのだけど、身近な人に対する興味は失わないでいたいなと思う。そんなことしかいえないな。