チェ・ゲバラ伝

チェ・ゲバラ伝

キューバ革命の成功まではテンポも良く読みやすかったけれど、チェがキューバを出てからのアフリカ、ボリビアでの闘いの部分は偽名等使われているのでちょっとわかりにくく読みにくかった。アフリカ、ボリビアでの闘いが失敗に終わったのには様々な理由があるとは思うけれど、革命が成功するということは本当にまれなことで、キューバ革命はチェとフィデルというタイプの違う天才革命家が組んだからこそ成功したのだろう。そして、チェがいまだに世界中の人々に慕われ続けるのは、権力も地位も家族も安全さえもなげうって、不利な戦いに身を投じ、若くして亡くなったからなのだろうと思った。
キューバのことについては報道されている程度のことしか知らず、その知識もアメリカの背後からのぞき見たことばかりなのだなとがく然とした。フィデル・カストロについても本も読んでみたいけど、意外に少ないみたい。