きっと、大丈夫
- 作者: 夏石鈴子,平間至
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2006/09/22
- メディア: 文庫
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夏石鈴子さんのエッセイ読みました。平間至さんの写真とのコラボ。
夏石さんらしさ全開のエッセイ。不安定でもろそうな少女の部分、大人の女の部分、母親である部分がすごく自然な感じで綴られている。アンバランスなんだけどバランスが取れている。どれかの役割に必要以上に重きを置いたり、無理に作った感じじゃなくて、それぞれの割合が日常生活の中で揺れ動きながら、夏石鈴子として成り立っているというか。
私の中でも何者でもない自分(少女の部分?)と女と母親との割合が揺れ動いていて、今の私は多分女の部分がちょっと少なくなってる感じがする。だからこのエッセイを書いていた頃の夏石さんの「女」でいたいという部分がちょっと生々しく重く感じてしまったりするのだけれど、3ヶ月位して読んだらその部分にものすごく共感してるかもしれない。そんなリアルな感じのエッセイ。
平間さんの写真もすごくこのエッセイに良く合ってる。いろんな女の人の日常の部分。リアルでちょっと生々しくて重い感じがいまの私にはする写真。
続けていくことの良さって、あるのかもしれない。恋愛だけではわからなかったことが、生活にはあるのかも。そう思えただけでも、わたしには良かった。